春日部西RC公式訪問&卓話内容報告
 Japan Rotarian Internet Conference  略称JRIC

AKRIC応援卓話、春日部似西RC 1998年12月10日

全国ロータリアンインターネット協議会の概況と
  卓話「インターネットに何が出来るか?」

        JRIC会長 垣見裕司、(東京紀尾井町RC)

1.挨拶  1分
  只今ご紹介を頂きました、全国ロータリアンインターネット協議会の会長を仰せつかってお
  ります東京紀尾井町RC副幹事の垣見裕司と申します。本日は、お招きに預かり、また貴
  重なお時間を頂戴し誠にありがとうございます。まずは総会の無事終了誠におめでとうご
  ざいます。またAKRIC設立も誠におめでとうございます
   「ALL KASUKABE ROTARIAN INTERNET CONFERENCE」。

2.JRICの設立経緯について  2分
  本年3月9日2660地区大阪北部第5組で「インターネット時代のロータリー活動を考える」
  という先進的IMがあった。IM内容の概略は1.インターネットとは何かとの基調講演。
  「インターネットで空間を越えた例会が出来たなら」と仮想デモ。
  そして既に魅力的なHPを立ち上げておられる全国のロータリークラブから代表して4クラ
  ブの推進責任者による、パネルディスカッションでした。
  歴史と伝統のあるロータリーにおいて、大変先進的なインターネットというテーマが、
  はたしてどのくらい受け入れられるものか、実は大変心配な面もあったのですが、
  IMは予想?に反し大成功致しました。
  その一方で既にHPを開設しているクラブでさえ、色々な悩みがあることも分かり、
  「日本のRCのインターネット担当者の情報交換の場」を作ってはどうか、更には地域を越
  えてロータリアン同士が友になれた「ロータリー活動におけるインターネットというこの流
  れを育てたい」という声がパネラー達から沸き上がりました。
  そして IM後の個々のメールが、いつしか同報メールとなって相談すること2ヶ月。
  ついに5月21日、東京で有志9人による発起人会を開催し、6月に全国でHPを開いてい
  るRCの担当者にメールを出したところ、多くの方からの賛同を得てすぐ、50名。
  9月にロータリーの友に掲載して頂いたところ、これまたすぐに、100名になり、そして
  9/18の記念すべき設立総会を迎え現在140名になりました。
 

3.JRICの目的と委員会立ち上げ、3分
 1.ロータリー活動におけるインターネットの可能性検討委員会
   インターネットの例会等将来の夢や無限の可能性を考える委員会です。
 2.インターネット普及促進支援委員会
  HP立ち上げを検討しているクラブへの色々な支援。
  例えばHP立ち上げ最短は恐らくは東京紀尾井町RCで2週間最長は2年でしょう。
 3.国内ロータリー情報交換委員会
  通常のロータリー活動における様々なテーマの情報交換。
  青少年問題、出席、会費、幽霊会員、途中退室、IMテーマ、地区大会テーマ等
 4.事務処理効率化研究委員会
  クラブ事務所等へのパソコン導入による効率化研究紹介。5クラブ1事務所、職員3人、
  パソコン1台、出席率、請求書、会計、会報印刷等の事例あり
 5.海外ロータリー情報の提供委員会
  RI本部発信情報を英文は勿論、可能な場合は有志による訳も付加し早く広く無料で紹介。
  実はRIから発信情報はの翻訳割合は1/2、スピードは3−6ヵ月、情報鎖国?
 6.大震災等緊急時対応検討委員会
  阪神淡路大震災でインターネットが活躍したことは有名、地域を越えた社会奉仕の検討。

4.インターネットに何が出来るか、(一企業人として)  7分
  私は人からホームページ立上げを相談された時、前は絶対やるべきだと お答えしてきま
  した。しかし今は大変失礼な言い方ですが相手を見てお答えするようにしています。
  ホームページは正に生き物です。作った人が親、HPが子とすれば、親に否定的な見方を
  された子供はすね、まともに育たないのは当然。 親はきっと私に文句を言うでしょう。
  「ほら見ろおれの思った通り、アクセスも伸びなければ求人も効果がないじゃないか」
  やる気もなく、食事もあたえていなければ一部上場企業という恵まれた環境ですら、
  オープンして3ヶ月してもアクセス100件の企業もあり、 見れば確かにつまらない。
  そんなページなら私はむしろ止めた方がいいと思います。 アクセス数は正にその会社の
  やる気への評価で、自分を表わすよい鏡、視聴率なのです。
 
  では一体インターネットで何が出来るのでしょうか。一般的には企業PRと 求人活動、
  アンケート等、 インターネット掲示板をつくれば消費者の声が聞けるかもしれません。
  また他では買えない物の通販もいいでしょう。でも私はこの様な一般的な答えを並べ
  るより、「
あなたは何をしたいのですかを」問いたいと思います。
  それが出来るかどうかはの答えは簡単、やる気があれば何でもできます。 
  一企業人のとして私は、本当に様々な規制や系列や取引先がどうのというしがらみが多
  い日本にとって 、このインターネットの世界だけは大企業と中小企業が対等な関係で、
  知的な自由競争が出来る唯一のバーチャル競争!。場ではないかと思っております。
 
  弊社垣見油化のHPはNECさんの運営するネットプラザという検索サイトで、日石や
  JOMOコスモなどの石油元売会社を押さえて業界1位のアクセスランクとなりました。
  そのゲーム?に勝ってアクセス件数が大企業より伸びたにしても、 このバーチャル世界
  の成果が実際の商売や取引に影響してくるでですって?。有形無形に出できます。
  まず、業界紙の掲載回数は10倍になり、最近では毎日、日経、などの一般誌にも掲載さ
  れましたし、大和総研や三菱総研から問い合わせ依頼は、従来役所と上場企業だけの調
  査で業界を論じていた研究を改め、我々のような一歩下がった中小流通段階の声も
  お取り上げ頂くようになりました。 その結果業界で注目され、評価や発言力が上がり、
  情報も集まり、結果として非常に有益に展開できております。
 

5.ではロータリアンとして何が出来るか、  5分
  ロータリーは地域という概念に縛られています。クラブ内なら会長や分区なら分区代理や
  地区にカバなーがおられますが、それを超えるとなるともはや?。ですから我々のJRIC
  を公式に承認し例えばマークを使ってよい等の許可は国際RI本部しかなさそうなのです。
  良く言えばそれだけ各クラブに自主性が認められている訳でもありますが、、
  RCが地域を越えて、ボトムアップ的な活動をやるということは、極めてむずかしいことで
  したが、これを情報収集に始まりローコストで、スピーディに協調して行うには一番の方
  法だと思います。1:1のメール的なもの、1:多数のような、HP的なもの、100:
  100のML的なもの、これらを兼ね備え、一般人が、ローコストで出来るINETは、
  大変すばらしい、メディアであるといえるでしょう。
  ロータリアンとして出来る具体的なことは、先に申し上げたJRICの各委員会で楽しく検
  討されていますが、私が唯一付け加えたいのは、当社のように
  「HPで自分の業界情報を無料で発信することは、知的レベルの高い?正に21世紀
  の職業奉仕である」
というのが私個人の持論です。
  ロータリー活動においてもやる気とほんの少しの工夫があればなんでも出来ます。
  唯一の問題は、あなたのためらいです。パソコンのことはよく知らなくても結構です。
  さあ皆さんAKRICそしてJRICに参加して、ともに21世紀の活動はインターネット
  を使いローコストでロータリーの夢を実現していきましょう。

文責 垣見裕司