2580地区大会、99.3.17−18報告
 Japan Rotarian Internet Conference  略称JRIC

去る1999年、3月17-18日にホテルニューオータニにて開催された2580
地区大会において、JRICがインターネット関連の展示やそのデモ等の運営を
受諾させて頂いたことは、既にML等でご紹介させて頂きましたが、今後各地区で
同様の依頼があった場合の対処やJRIC会員が大会等でインターネットの普及に
挑戦して見ようという時のお役に立てばと思い、本ページにも記載しました。

1.最初のきっかけと、公式委嘱状

最初のきっかけとしては、JRIC会員でもあり、
2580地区の大会担当の副幹事をされている、松岡さん
(東京RC写真右)からメールを頂いたのは、実は本年1月
半ばになってからのことでした。正直な気持ちとしては、
困ったというのが本心です。
というのも、改めて申し上げるまでもなくJRICは
公式団体ではありません。そしてロータリー活動に
インターネットやHP電子メールが必要という
コンセンサスが出来上がっている訳ではありません。
従って、その様な理解ない方からの冷たい圧力に途中で屈することのないよう、
大会担当責任者からの公式の依頼状を戴いておくとか、問題等が発生した場合の
責任の所在等一番聞きにくい問題を最初に確認しておくことが必要だと思いました。
しかし松岡さんは、それらの私の気持ちを大変にお察し頂き、大会実行委員長から
公式の委嘱状を頂戴するとともに、細部に亘りご指導頂いたことが、今回の最大の
成功要因であると思います。

2.ハード面について、規模の決定とその費用、設営場所について

ハード構成のイメージは本来なら大会ホスト側に決めて戴くのがよいと思います。
従って展示機器の設営までは大会ホスト側、そしてその運営をJRICというのが
理想的ではないかと思います。
今回は既にMLでご報告申し上げた通りノートパソコン4台電話型簡易インターネット
端末2台、プリンター1台、(当初のレーザープリンタではなくBJプリンタでした)
そして、プロジェクター1台、あとテレビデオ1台、それにNTTさんのご希望で、
ナンバーディスプレイシステムを利用した、電話先顧客情報自動識別&表示システム
を組み込んだノートパソコン2台というかなり大かかりな構成でした。
また設営場所については、友愛の広場でやった訳ですが、アルコール等が
出る休憩大部屋ではなく、廊下を隔てた向かいの部屋(約80坪)のほぼ全部を
占有することが出来たので、満杯になった3回ピーク、(開始前と2回の休憩の合間)
を除けばかなり落ち着いた雰囲気、かつJRICボランティアにとっても
よい談話室でありました。

2.ハード設営の支援はどこに依頼するか

前述のハード等をもしハード販売会社やレンタル会社等に発注するとしたら
運送費込みで恐らく30−50万円相当になると思います。
それだけの予算が大会ホスト側にあれば別ですが、やはり趣旨を理解して戴き、
ボランティア的仕事としてお引き受け戴ける企業が必要だと思います。
 今回はホストクラブ会員にNTT東京東支店の副支店長がおられ、
その方からの依頼で、営業部マルチメディア営業部門(同推進担当)の東京東支店と
会場場所担当?のNTT東京支店の混成部隊によるボランティアのようでした。
ですからホストクラブとしての支払いは、NTTとしての外部支出費用である
ホテル会場へのISDN回線設置費用(約7−8万円?)だけと聞いております。
また余談ですが、最初松岡さんと1回、ホストクラブの責任者と1回、
いずれも横山幹事さんに同席して戴き、弊社会議室でお会いした以外は、
NTT側の担当課長様とは、電話、FAX、EMAIL等のやりとりだけで、
実際にお会いするのは当日午前中の機器設営時が始めてでした。
インターネット時代を思わせる打合せ方法かなあ、と思うと同時に
貧乏暇なしの私としては有り難かったことです。

3.JRICとしての人的応援について

パソコンや簡易端末台数は8台となりましたが、NTTからの応援は、2人の
素敵な女性を含め、ほぼ8人、機械の台数並みに来て戴きました。
その意味からはJRICの応援は10名程度でしたので、人数が揃った段階では
やや手持ち無沙汰かなあ、と思うぐらい余裕ありました。
でもパソコンの前に座った方の質問はインターネットとは何ぞやという
NTTの方でも応えられるものである反面、沖縄方面の離島RCにおいての
インターネットの活用方法は、HPの立ち上げは、事務所の効率化等々
RCならではの質問も半分はありましたから、やはりロータリアンも
相当人数必要であると思います。
では各地で行われる地区大会においてJRICとしてボランティア要員を
派遣できるかといわれれば、それは間違いなくNOです。
今回が会長幹事の所属する2580地区で、かつ初の実施で東京開催という
特殊事情という要員で集まった人数であることを忘れてはならない訳と思います。
従って他地区でJRIC会員が受けられる場合は、ご自分の人脈と近隣地区から
来て戴けるJRIC会員を低めに予想した上で、御自身として引き受けられるかを
判断すべきと思います。
「会長は来てくれないのか」と問われれば卓話同様「行ければラッキー」という
程度に思ってほしいというのが偽らざる本音というところです。

4.今回の意味は大きい

でも今回は本当に色々な意味があったと思います。
それは非公式団体であるJRICが、地区大会という地区最大の公式行事の
一部とは言え、運営を委託されるまでになり、更に各協議会並みの時間を費やして、
RI会長代理が展示会場をご訪問になり、会長としてJRICの紹介が出来たこと、
そして英語に堪能な矢島さん他皆様のお陰で、色々なお話が出来たことは、
JRICやそして日本のRCにおけるインターネットの普及という目的において、
それなりの効果があったのではないかと深く感謝する次第です。
JRIC会員の皆様におかれましては、今後、各地区においてこの流れをより
確実なものにして頂ければ、この上ない喜びでございます。
左写真は、RI会長代理のRI事務総長ハィャット様と最初のご挨拶
右写真は、JRIC他日本のRCのインターネット事情を難解英語?で説明中
  はそれを流暢な英語にしてくれた矢島さん(東京西)一番左です。
写真提供は副幹事、浅野さん(大多喜RC) ビデオもありますので是非どうぞ